JICAで働いている、元SFTメンバーに話を聞いてみた 。

JICAで働いている、元SFTメンバーに話を聞いてみた 。

北海道大学で行われるイベントに、JICAの新入社員として参加する、STUDY FOR TWO(以下SFT)のOBに特別にインタビューさせていただけることになりました!

国際協力を仕事にするってどんな感じなんだろう?
JICAで働くってどうして決めたんだろう?
JICAで働くことを決めた理由に、SFTでの活動は関係しているのかな?

こんな感じの話をざっくばらんに聞きました。

それでは!元SFTメンバーで現JICA職員へのインタビュー、お楽しみください!

修学旅行から段々と
国際協力に興味が

― たけぞーさんって国際協力に興味を持つ前まではどんな人だったんですか?

国際協力に興味を持ちだしたのは高校生くらいの時かな。それまでは、野球と勉強、あとバンドもやってたな。

修学旅行でシンガポール、マレーシアに行ったとき、貧富の差を目の当たりにして漠然と気になりだしたってのが大きいかも。

― 学校で海外に行けるのいいですね!それが国際協力とか海外に興味を持ったキッカケだったんですか?

実は、国際協力とか海外に興味を持ったのは、1つの出来事がキッカケで!っていうよりかは、小さい出来事が積み重なって今の興味に繋がったかな。

例えば、『世界ふしぎ発見』とか『世界ウルルン滞在記』みたいな、世界に関するTV番組が好きだったことも関係してる気がするわ!
そのときは、純粋な好奇心で、日本以外の国のことを知りたかったんが強いな。

まあ、漠然と将来のこと考えたときに、人のためになる仕事がしたいって思ってたのと途上国への興味が相まって、高3のときにはぼんやり仕事としての国際協力に興味があったで!

― なるほど!大学に入ってからはどうだったんですか?

実はいきなりSFTに入ったわけではなくて、新歓楽しかったのと日本一を目指すってかっこいいなと思って、1年間体育会のラクロス部に入ってた!

ラクロス部は週7日で活動があったから、まとまった休みは冬休みしか取れへんかってん。

で、1年生の冬休みに高校生のときから興味があった途上国に行ってみようと思って、カンボジアの子どもたちに体育を教えるボランティアに参加した!

それがきっかけで、やっぱり国際協力したいなって思ってラクロス部を辞めてんな。

― そのボランティアに参加してみてどうでしたか?

ボランティアに行った大学生が抱きがちな感想を抱いたなあ。お金がないことがそんなに不幸なんかなとか、自分の知識不足や思考不足を実感した。
一番どうしたらいいかわからへんかったんが、物乞いの子にお金をせがまれたとき。目の前の子にお金をあげたいけど、渡したところで何の問題の解決にもつながらへんし、でも目の前の子どもも救われへんし、国際協力って奥が深いなと思った。

あとは、学生団体が学校を建てすぎてしまって、学校が増えすぎてるっていう話も印象に残ってるなあ。学校っていうハード面よりも教える人っていうソフト面が足りてないっていうのを聞いて、現地のニーズに合った支援を持続的に行うことが大事やなって実感したわ。

そういえば、その少し後にバックパッカーで東南アジアを回ったんやけど、ベトナムに行ったときも強烈やった記憶があるわ。
ホーチミンでベトナム戦争に関する展示をしている証跡博物館に行ったときに、枯葉剤の影響を受けた赤ちゃんのホルマリン漬けとか展示してるのを見て、正直怖いなっていう感想を得たな。
ほんで、枯葉剤の影響で先天的に障害のある同い年の男の子が演奏でお金稼いでて、自分は何してるんやろうなという思いと、自分は恵まれているんやなってのを実感したわ。

― SFTを知ってから、支部を立ち上げるまでの経緯を聞きたいです!

東南アジアから帰国して、何かやりたいなと思っているときに、たまたまSFT神戸大学の支部のリツイートを目にして、SFTの無理のない形でできる支援の仕組みいいな!ってなった。
これは持続的な支援の仕組みやなって。

その話を同期にしていたら、たまたま同期の知り合いが京都女子大学の支部にいたから紹介してもらって、話を聞きに行ったって感じやな!

狂ったようにSFTに精を出していた

STUDY FOR TWO全国合宿係の集合写真

― SFTでしていたことを簡単に教えてください

京都大学支部の立ち上げ、支部長、3年生で地区代表、4年生でバングラデシュのスタディーツアーに参加、院1年生で合宿係のサポートやってたな。

最初は昼活(SFT関西地区の月1の集い)とかも、あんま行かへんタイプやってん。仲良くなるの意味あるのかな~とか思ってた(笑)
でも支部のメンバーが辞めちゃったりして、仲良くなるの大事なんやな~って思った。

ちょうどそのタイミングでお誘いがあって、京都大学支部を団体内でより活動しやすくしたろうと思って地区代表になった。地区代表のときは7大学9支部のマネジメントをしていて、団体の決定とかにも関わってたな。

相談乗るの好きなほうやったから、合宿係のサポート係とか苦労はあったけども楽しかった記憶があるわ。

― SFTの好きなところってどんなところですか?

国際協力に興味ない人を国際協力に巻き込める支援方法が好きやなって思う!

SFTって間接的な支援やから、現地で支援するよりリターンが見えにくくて、モチベーションが下がるみたいなところはあると思うんよ。

でも、日本にいてもできるし、現地に渡航するコストはかからへんし、かつ国際協力に興味がない人たちも巻き込める等の仕組みが素晴らしいと思う。

あと、活動してて思ったんは、色々学ぶことが多かったところもええところやと思う。
立場によって学べることって全然違って。
ほんで、大事なことはかなりSFTで教えてもらった気がする。
単純な論理的思考、プレゼンの仕方、人との付き合い方、クラウドファンディングの経験、社会人へのメールの打ち方、Google Drive、パワーポイントの作り方とか!

先日、SFTが公開した動画の感想投稿。ちなみにその動画がコチラ→ https://youtu.be/KYhv-CtFgNM

― それほどSFTに狂ったように精を出していたのはなぜですか?

やっぱり、国際協力全般に言えるけど支援先の相手に失礼があってはいけないと思って、責任感を持ってやっていたからというのがでかいと思う。
こっちの事情で支援額が下がって、途上国の人たちをより困らせるのは違うかなって。
少なくとも一度支援を始めた責任があるなと思うよ。

あとは、自分が立ち上げた支部が潰れちゃったらカッコ悪いなって(笑)

― たけぞーさんは、動画の中にも登場している学校にも訪問されてますよね!行ってみてどう感じましたか?

実はあの頃、国際協力を仕事にするか迷っててんな。
もしかして向いてないんじゃないかとか。
綺麗事だけじゃないなとか、一生の仕事にしていいかとか。

SFTが建てた学校の視察に行ってんけど、学校を建てても全員が学校に行けるわけではないってのをすごく実感したな。
学校に行くまでの道路とかの交通インフラが整っていなかったり、親の職業がちゃんとしてなくて子どもにも学校行かなくていいよっていう家庭だったりすると、学校に行くこともままならないと思った。

実際、国際協力ってそんな簡単にいくもんじゃないなっていうところに、魅力を感じたな。
あと、できればこういう難しい問題に取り組めることを仕事にしたいなってのも思ったな!

国際協力ってワクワクする

最終的に、なぜ国際協力を仕事にしたんですか?

結局、自分が一番ワクワクする場所やったからってのが大きいな!

もともと「困ってる人を助けたい」っていう思いがあったから、地域活性を仕事にしてるシンクタンクとか政府系機関を見てたんよな。

ただ、色々見ていくうちに日本の地方も大事やけど海外に興味あるなとか、利益も大事やけど、利益だけじゃなくて途上国の人たちとも関わりたいなと思ったのが大きかったかな。

― 国際協力の中でも、なぜJICAに就職しようと思ったんですか?

JICAが一番理想の国際協力に近かったからかな!

バングラデシュに行ったときに、教育っていう課題に対しても、他の課題が関わってるなってのをすごい実感してんな。
やから、包括的にいろんな課題に関われる機関が良いと思ってJICAを選んだ!

国際協力の流れの話をすると、 JICAってプロジェクトをマネジメントする立場やから、SFTで言うと地区代表的な立場な気がするねんな。
で、そのプロジェクトの発注を受けて実行に移す開発コンサルタントが支部代表みたいなイメージを持ってた。

地区代表も支部代表も楽しかったんやけど、自分で何かやるのよりも、マネジメントする方が好きなことに気付いてんな。
それもJICAを選んだ理由になるかなぁ。

「出典 国際協力機構(JICA)」https://www.jica.go.jp/about/jica/index.html

― JICAでどのような仕事をされているんですか?

地球環境部の森林•環境保全グループで、アフリカや中南米の自然資源の保全をしてる!
グループ的には気候変動対策・砂漠化対処・生物多様性保全っていう3本の柱でプロジェクトを形成してる感じやな!

具体的な例をだすと、途上国の要請を受けて森林の管理計画を立てたり、REDD+(途上国の森林保全活動に対して経済的な利益を国際社会が提供するもの)に関わったり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)とも関わったり、コミュニティのレジリエンス強化、環境保護区の設定とかもやってるよ。

REDD+の仕組み。
「出典 森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」 https://www.reddplus-platform.jp/support/packnmackn02.html

― JICAに就職するのに必要なことは?

いろんな力が必要やと思うけど、どんな状況でも楽しめる力が一番重要な気がする。

途上国の人たちと仕事をしていると、本当に予想外のことが起きても対処しなくちゃいけないし。
あとは課題解決力、チームを調整する力とかが重要な気がするな。

ー たけぞーさんにとって、「国際協力」とは?

結局答えは出て無いんやけど、というか答えあるんか分らんけどブログに書いた通りやな。

たけぞーさんが過去に書いてくださったブログはコチラ

自分に無理のない範囲で、相手のためになることをすること。

結局は自己満足でやってるんかなとも思う。純粋にありがとうって言われるのが好きで。
そのためにも、日本のやり方を押し付けてるかもという思いは念頭に置きつつ、相手がしたいと思うことを持続的にやることが大事やと思うな。

上から目線じゃなくて、対等な立場で協力することは大事やと思う。

ー 今後、どんな分野でどんな関わり方で国際協力がしたいと考えていますか?

JICAやと「スキーム × 課題 × 地域」っていう掛け算でプロジェクトがあるって感じやから、その3つの要素に分けて話すな!

まずはスキーム。これは完全にSFTの影響で、民間連携のところに着目したい。
今、政府のお金って減ってきていてODAってピーク時からはかなり減ってるんよね。
今までは政府主導でやってた国際協力やけど、その流れはこれから変わると思っていて、JICAとかの政府系機関の役割ももっと触媒的なものになると思ってるねんな。

「出典 外務省ホームページ」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/yosan.html

で、持続的な支援という形を考えると、政府がお金あげるだけじゃダメで、最終的にはビジネスって形にならないと続かないんやろなって考えてる。
でも、ビジネスが入る前にやらなきゃいけないことって結構いっぱいあるねんな!やから、それの触媒になるような関わり方に興味があるかな。
ビジネスの世界だと、売れるところでしか売れないことってあって。例えば、道路がないから行けないとかね。
そういうビジネスがもっと参入しやすい土台づくりをJICAは進めなきゃいけないって思ってるよ。

課題は、自然環境分野!これは大学院での研究の流れからやな。
分野での具体的な例を挙げると、気候変動対策、グリーンインフラ、エコツーリズム、生物多様性保全ってところとかに興味がある。
環境を保全する費用を捻出するのってすごく難しくて、今でこそ排出権取引とかREDD+とかエコツーリズムとか自然資源をビジネスと関わらせるのはできてきてるけど、他の分野に比べると自然資源の保護ってうまくビジネスに乗せにくくて、どうにかして自然資源を外部資金とアクセスできないかなと思ってるよ。

地域に関しては、JICAに入る前は漠然と、アジア良いなあと思ってたけど、担当がアフリカと中南米になって、そういう国のことを知れるのにすごいワクワクしてる。
現時点で、この国!この地域!っていうのはないかな。

もっと詳しく話を聞きたい方に朗報!

― たけぞーさんは北海道大学のイベントにJICAの新入社員として登壇されるんですよね!

国内(札幌)で1週間、海外(モザンビーク)で3か月、研修を受けるんやけど、それの一環でお話する感じやな。

― イベントではどんなお話が聞けるんですか?

国際協力に興味をもったキッカケ、JICAで働くことを決めた理由とか、ほぼほぼこの記事で話してもうてるけど、もっとざっくばらんに興味あるところを深ぼって話す感じかな。

― イベントに行こうか迷ってる人に、メッセージをお願いします!

北海道に住んでいて、JICAに興味ある人はぜひきてほしい!

学生のみなさんと、そんなに年齢も離れていないと思うし、聞きにくいこととかも答えられると思うので、進路に迷ってる人はぜひ来てほしい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

たけぞーさんの話がもっと聞ける北海道大学のイベント詳細はコチラへ↓
https://www.jica.go.jp/sapporo/event/2019/190620.html?fbclid=IwAR1eZfGEkDj_Nyk0-ngI-uQ2uvPVz_tCUy0VmOJwVmGlIT9CP6gr9ClVveU
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